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歯科医院で骨粗鬆症を知る

歯科医院で骨粗鬆症を知る

このようなレントゲン写真を歯科医院で撮影したことがある方がいらっしゃると思いますが、実はこのオルソパントモグラフというレントゲン写真で骨粗鬆症もしくは骨密度の低下を知ることができます。(ただし女性に限ります)上の写真の患者さんは20年近く骨粗鬆症のお薬を服用していますが、下の写真は骨粗鬆症ではなく全く健康な方のパントモ写真ですが、丸印の部分の骨が白く幅広く、くっきりと見えています。

 

上の写真と比べて、下の骨粗鬆症の患者さんの丸印の骨の状態は白い部分が薄く幅も狭くなっていて、所々網目状に隙間が多数できています。

次の患者さんは、骨粗鬆症の検査はしていないのですが、かなり歯槽骨の状態が薄く網目状になってきているので、DXA(骨粗鬆症のレントゲン検査)ができる整形外科に紹介します。このような歯科のレントゲン写真では、骨粗鬆症を診断するのではなく、早期に骨密度の低下や骨粗鬆症の初期段階を整形外科への検査依頼をして、将来患者さんのQOLが低下しないようにすることが歯科医院で行えるようになりました。

森下歯科では約2年毎に患者さんのオルソパントモグラフ撮影を行い、もしこのような兆候が見られれば患者さんに説明し整形外科の受診を促します。この方法はまだ改善すべき点はあると思いますが、とても簡単に患者さんに説明でき今後多くの歯科医院で採用されていくと思います。結果として患者さんの骨密度低下や骨粗鬆症の予防に繋がり、医療費負担の軽減やQOL低下も防ぐことになります。